「哀れなるものたち」 R18+ ヨルゴス・ランティモス監督 英✗☆
アラスター・グレイの同名小説を映画化しました。
身投げした女性の遺体を手に入れた奇妙な外科医ゴドウィン バクスター(ウィレム デフォー)は彼女の胎児を取り出し遺体の脳に移植し電気ショックで蘇生させます。大人の体に赤ちゃんの脳を持ったベラ(エマ ストーン)は乳児から幼児そして少女へと驚きの速さで成長します。成長に伴い「もっと世界を見たい」と希望し金持ちのダンカン(マーク ラファロ)とともに冒険の旅に出るのですが。
年齢制限があるようにエロくもあり外科医ということでグロテスクな場面もあります。ただ、ベラが娼館でさまざまな客と繰り広げるセックス場面はネチネチとしたいやらしさが全く無く、なにかアスリートがスポーツを楽しんでいるような爽やかさがあります。そして性に目覚めた時期を卒業すると自由や平等を理解し良識ある賢い「人」に成長していく姿が希望を与えてくれます。
エマ ストーンが子どもの動きをよく観察していて見事に再現していました。
タバコは、主役は喫煙しませんでしたが周囲では食事中も医学の授業中も喫煙していました。時代ははっきりわかりませんが馬車が主な移動手段で石炭自動車も走っていた頃です。