24/11/03 05:44
今夜、先日の卒業一次試験の結果が発表された。自身の予想通りの結果(70〜80%と予想したのに対して81%の得点であったので、統計学的には誤差の範囲内で予想的中かと......)であった。
自身の試験勉強は、試験勉強の時間をそれほどに取れないということもあって、過去10年の国試過去問とその理解(とその範囲での必要事項の暗記)であった、鍼灸学校で学んだ全体からすれば、でしかなかった。
では、何故にそれで十分、以上の得点となったのか?といえば、偏に統計学の学びの成果、国試と卒試を統計学的に捉えての範囲をしぼっての試験勉強であったから、と思える。
どういうことかといえば、国試の過去問題というものは、一年分だけならば、鍼灸学校の教科書全範囲からランダムに取り出された160問と言えなくも無い。(本当は違うのだと思うが......)
それが、二年、三年、四年、五年......と十年分が積み重なると、積み重ねて見ると、国試の正規分布(平均値と標準偏差)的なものが視えてくる。(これは、別言すれば鍼灸国家試験というものの一般的な像であると思えるが......)
それゆえに、その正規分布(=過去問10年年分の出題傾向)に従って国試の勉強をするのが効率が良い(出題傾向はだいたいこのくらいというアバウトなものである、でしか無いが国試は60%、多めに見積もっても70% の得点があれば良いのだから、これで十分である......)と思える。
その上に、卒業試験や模試は国試試験への合否を試すためのものであるのだから、その出題の正規分布は、国試の出題傾向という正規分布の中でのより大事なものを問うものへとなっていく、言ってみれば、中心極限定理的により国試の正規分布の平均値に近づいた出題=正規分布へとなっていくのだと、それゆえに国試過去問の学びは、国試よりも、模試、卒試により効果のある勉強の仕方と思える。
しかしながら、国試はよりなだらかな正規分布であるのだから、卒試、模試の結果で油断すべきでは無い、とも思える。
【参考文献:『統計学という名の魔法の杖』(現代社)
唯一無二といってもいい統計学の入門書、この書にくらべれば他の書はガラクタ。と個人的には思えている。(数冊の入門書、解説書を眺めての感想)
コロナ以降の諸々の社会事象やマスゴミ、政府発表等の理解に(有り体に言えば、それらに騙されないために)、統計学の初歩レベルの理解は必須と思える。
また、自身の鍼灸学校卒業後研究においても大いに役立った。(というよりも、自身にとっては、この書の学びのための卒業研究であったのだが.......】