8月19日(土)は、台風10号の通過により ハラハラしたが、無事で安堵。
ピカピカのトイレに、ウキウキ。
午後四時半過ぎには、福岡市川端のリバレインへ!
その件も書きたいが、その前に突然、昔の事を鮮明に思い出した
昔、その当時 私は、小学校教諭を辞めたばかりだった。
精神的にもストレスがたまり、一見すると鬱だったかもしれない。
が、丁度、さだまさしさんのコンサートのチケット3枚を運良く get、
まだ小学生だった 娘二人を連れて行った。
私は、久しぶりのコンサートにワクワクしながら最前列の席へ!
その前後の十数年間は、自分自身の「貧血」や「輸血後の劇症肝炎」
等の養生もしながら、舅の膵臓ガン、引き続き姑の胆嚢ガン。
それと、同時に実家の母の大腸ガン手術。
相次ぐ介護に明け暮れ、かなり疲れた気分で、
「忍」の一字の日々だった。
内心は 強い薬の辛い副作用に先が見えず 絶望的に悩みつつ、
顔(ムーンフェース)で笑って、愚痴は決してこぼさず子育てに邁進
亡き父がよくいっていた。「子育ては、手塩にかけて」
だから、娘二人に命をかけて、成長ぶりが何よりの生き甲斐だった
だから、高校卒業までは、微塵も手抜きはしなかった。
ある日、病院へ、洗濯物を持っていく途中、カーラジオからさだまさし歌う
『風に立つライオン』が流れてきた。
耳を傾けている内に、間奏部『アメージング グレース』のメロディーに~
と、思わず眼から熱い涙が溢れて、眼鏡が曇ってきた
その曲の背景となったアフリカの辺境の地で
ボランティア医療に一生を捧げる決意をした若い医師の実話を~
アナウンサー嬢が涙で声を詰まらせながら語った。
私は、急いで、車を止めて、ハンカチで涙を押さえ、曲名をメモ
その時、勇気と、元気を満たしてくれたこの曲を、
彼の生の声で聴きたいと思った。
そのステージでの彼の歌もさることながら、
ユーモアたっぷりに自分をさらしものにする爆笑トーク
下手な漫才よりもずーっと深いあたたかい笑いのマサシングWorld
27才の時に映画製作で27億円の借金を負債。
逆境をバネにして、あくまでもプラス思考に徹した明るい人生観
歌だけでなく、ライブトークに魅せられた
それで、まさに、命がけで出産した下の娘の手をひいて…最前列の席へ
長女は、最初は
「私は、ピアノのコンサートか、チェッカーズか、チャゲあすの方が、良かった~
さだまさし なんて 全然 興味 ない~」
とブツブツ言いながら、しぶしぶ付き添ってきたが、
帰りの車中では おとなしく 二人ともぐっすり熟睡。
翌日は、さだまさしコンサートのことを それなりの受け止め方で友達に話していた。
1952年長崎生まれの歌手さださんは、子どもの頃、バイオリン演奏では
天才と噂されていた。でも中学になり上京してバイオリンでは挫折した。
が、73年フォークデュオ・グレープとしてデビューし、
『精霊流し』『関白宣言』『案山子』『秋桜』他数々のヒット曲を生み出し、
一世を風靡。近年は小説家としてもご活躍中。
今年(2006年)4月20日に新潮新書『本気で言いたいことがある』を発行。
私は、本屋のまわし者でも、追っかけファンというのでもないが…
いわば隠れ さだファン
『本気で言いたいことがある』を以下ご紹介
「美しい日本を取り戻すために」と大きく朱書きして、売り出した話題作。
その「はじめに」、で いきなり さだまさしさんは
僕は「炭坑のカナリア」でありたいと思っている…と書き出している。
歌を歌うと言うことは、何のために歌うのかを問題意識を持って歌っているのだ
と宣言しているし、その歌のテーマとして「生命」「心」「時間」という三つを掲げて
作り、歌ってきたつもり…とも。 そして、「情」と「義」というキーワードも
目次に盛り込まれ、様々な家族の在り方にも触れ、
第五部の最後には、何度も読み返したくなる次の文章を見つけた
以下p221~p222引用
前略…「未来」という時空間は
「今とても想像も出来ないような素敵なことが起きる可能性のある時空間」なのです。
今どのような悩みや苦しみを抱えていたとしても、たとえいくつになっても、
明日と言う日が来る限り、
「未来」には想像も出来ない素晴らしいことが起きるのだと信じてください。
そして、過ぎ去ってしまった時間である過去は、
もう変えられないと思っているかもしれないけれど、
未来が変わることで、過去も変えられるんです。
事実は変わらないけれども、過去の持つ意味は劇的に変わっていく。… 後略
彼は「この本は、ある意味では私信であり、
これだけは言っておきたいという遺言でもある。」とp13に記している。
私は、さださんより三才年上だが、まだ、遺言を書き残してはいない。
あなたは、もう遺言を書いていますか?遺言に何と書きますか?
「子育ては、国育て」とも書き、
この本は彼の日本で生きていくこの国の子ども達へ向けての遺言であり、
その子ども達を育てる親や、教師へのメッセージとも言える。
たとえば、さださんの「私的教育改革論」の十七才で成人にしたらどうか(p102)
これは、異論も出そうですが、ここで「幼稚園」については、論じてくださっていない
のが私としては、少し物足りない…
残り少ない夏休みの間に、
この本『本気で言いたいことがある』(700円)もオススメです。
お暇な方は、是非ご一読ください。
さださん独特のユーモアを交えた、真摯な日本と日本人への処方箋。
さて、本だけ紹介では、さださんに叱られそう
最新シングル『がんばらんば』FRCAー1160
定価500円発売フォアレコード販売元ユニバーサル ミュージック株式会社~
どんな曲かな?楽しみです…