東証1部上場の「百十四銀行」の元支店長らが、山口組系の元暴力団員が実質経営するとされる不動産会社など4社に不透明な融資を繰り返した疑いが強まっているという記事。関係先への家宅捜索も行われています。
「捜査4課によると、元支店長らは07年8月~08年1月、府内の不動産会社4社に対し、支店長権限を逸脱して十分な担保がないまま、十数回にわたって計約10億4800万円を融資し、同行に損害を与えた疑いが持たれている。」
「同課によると、融資先の4社はいずれも山口組系の元暴力団員が実質的に経営。」
「同課は、元支店長が元暴力団員ら不動産会社の関係者から飲食や高級クラブ、ゴルフでの接待を受けていたことを把握。元支店長が元暴力団員らと癒着して不透明な融資を繰り返した疑いがあるとみている。」
開示の面では、引当金が十分積んであればいいということになりますが、内部統制的には非常にまずい事例でしょう。反社が登場してくればなおさらです。
元行員による不祥事件について
「本件につきましては、平成20年3月期に全額引当処理済み」とのことです。再発防止策として「手続の見直し、内部管理態勢の一層の充実・強化、コンプライアンス臨店指導及び行員教育の徹底など」を挙げています。
百十四銀元支店長 別の焦げ付き先への迂回融資を依頼 癒着の発端?
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