会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ソニー生命元社員、起訴内容認める 170億円不正送金事件―東京地裁初公判(時事より)

ソニー生命元社員、起訴内容認める 170億円不正送金事件―東京地裁初公判

ソニー生命保険社員による巨額不正送金事件の刑事裁判の記事。

犯行動機は...

「検察側は冒頭陳述で、不正に得た巨額資金を元手にした投資を計画し、「悠々自適な生活を送ろうとしていた」と指摘した。一方、弁護側は「利益の一部をもらおうとしたのであり、丸々詐取しようとしたわけではない」と訴えた。」

一時的にカネを借りるだけだ、投資で増やして元本は戻すから、会社に迷惑はかからないという理屈づけ(正当化)は、不正のハードルを下げるのでしょう。うまくいくことはほぼありませんが。

ただし、この事件では仮想通貨に換金し、それが値上がりしたので、利益になったという報道もありました。

犯行の内容は...

「起訴状などによると、××被告は昨年5月19日、上司の指示と偽り、英領バミューダ諸島の子会社「エスエー・リインシュアランス」(清算中)の米国口座から自身の米銀行口座に約1億5500万米ドル(当時約168億円相当)を不正に送金。翌20日に全額を暗号資産(仮想通貨)のビットコインに交換し、犯罪収益を別の口座に隠したとされる。」

日経記事によれば、もう少し複雑な計画だったようです。

ソニー生命不正送金、検察側「投資目的」 元社員初公判(日経)

「検察側は冒頭陳述で、××被告が不正送金された資金で投資を行おうとしていたと指摘。資金をだまし取れた場合にはソニー生命に対して数億円の支払いを条件に返還すると交渉し、応じない場合は事件の公訴時効の成立を待って資金を使う計画だったと主張した。

弁護側は起訴内容を認めた上で「資金を運用した上で、利益の一部をもらおうとしたもので、(不正送金した)資金そのものをだまし取ろうとした訳ではない」と訴えた。」

犯人は、ソニー生命が、数億円支払っても事件を隠そうとするだろうと考えていたのでしょうか。不正が起きたのが去年の5月なのに、開示が8月だったことを考えると、あり得るシナリオだったのかもしれません(当局には直ちに通報したそうですが)。

犯罪収益170億円をビットコインに交換 ソニー生命元社員、起訴内容認める(COINPOST)

「××被告は不正送金した全額を、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)に替えていた。米司法省は昨年12月、米連邦捜査局(FBI)の調査にもとづき、全3,879BTC超(現レートで160億円相当)を押収したことを発表。盗まれた資産はソニー生命保険側に返還する手続きが進められている。」

ということで、今のビットコインの価格だと、損失になるようです。
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