全国各地の自治体で会計操作が横行しているという記事。地方公社や第三セクターへの貸付金が年度内に返済されたように見せかけるという手口です。
「会計操作は「オーバーナイト」(一夜貸し)と「単コロ」(単年度転がし)と呼ばれる2通り。」
「オーバーナイトは出資法人などが金融機関から年度末に資金を借り、全額を自治体にいったん返済。翌年度に自治体が再び法人に資金を貸し、それをもとに銀行に返済する。3月31日から4月1日につなぎ資金として借りることが多く、利子もかかる。北海道や神戸市など84自治体が計約1646億円を実施していた。
単コロは決算作業のために年度をまたいで資金の調整ができる「出納整理期間」(4~5月)を利用。翌年度の財源を充てて、年度末に返済があったように処理する。岡山県が約411億円、北海道は約279億円を行っていた。」
オーバーナイトの方は、銀行と共謀した一種の飛ばしでしょう。単コロの方は、資金の動きは全くないのに、返済されたことになっているのでしょうから、さらに悪質です(利息がかからないだけ合理的かもしれませんが)。また、単コロの方は、複式簿記でないために、可能になっている手口なのでしょう。
こうやって、貸付金を見えなくすることで、貸付先の経営状況が悪化しても、表面化せず、手遅れになってしまうのでしょう。
この朝日の記事は、こちらの東洋経済の記事で知りました。
↓
驚愕「地方財政の闇」をもう放っておけない
日本中の自治体で「粉飾決算」が行われている(東洋経済)
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る
(訂正)「2024 年5月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正及び2024 年5月期第3四半期報告書の訂正報告書の提出に関するお知らせ(広告売上過大計上ほか)(ジェイフロンティア)
特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ(架空売上 1,959 百万円認定)(プロトコーポレーション)
法人税5100万円を脱税疑い、IT関連会社と女性社長を告発…高級腕時計の購入に充てたか(読売より)
「ライバー」女性が“投げ銭”1億1900万円を無申告「忙しくて…」 インフルエンサーらコンテンツ配信事業者で平均2000万円超の申告漏れ(FNNより)
【巨額】三菱UFJ銀行の貸金庫から十数億円窃盗被害 盗んだのは“管理者”の行員…なぜ気がつけなかったのか?今後の立件は?(FNNより)
信金職員が顧客の3950万円着服、生活費や遊興費などに充てる…全額補償へ(読売より)
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事