会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

一夜貸し・単コロ…85自治体、会計操作2336億円(朝日より)

一夜貸し・単コロ…85自治体、会計操作2336億円

全国各地の自治体で会計操作が横行しているという記事。地方公社や第三セクターへの貸付金が年度内に返済されたように見せかけるという手口です。

「会計操作は「オーバーナイト」(一夜貸し)と「単コロ」(単年度転がし)と呼ばれる2通り。」

「オーバーナイトは出資法人などが金融機関から年度末に資金を借り、全額を自治体にいったん返済翌年度に自治体が再び法人に資金を貸し、それをもとに銀行に返済する。3月31日から4月1日につなぎ資金として借りることが多く、利子もかかる。北海道や神戸市など84自治体が計約1646億円を実施していた。

単コロは決算作業のために年度をまたいで資金の調整ができる「出納整理期間」(4~5月)を利用翌年度の財源を充てて、年度末に返済があったように処理する。岡山県が約411億円、北海道は約279億円を行っていた。」

オーバーナイトの方は、銀行と共謀した一種の飛ばしでしょう。単コロの方は、資金の動きは全くないのに、返済されたことになっているのでしょうから、さらに悪質です(利息がかからないだけ合理的かもしれませんが)。また、単コロの方は、複式簿記でないために、可能になっている手口なのでしょう。

こうやって、貸付金を見えなくすることで、貸付先の経営状況が悪化しても、表面化せず、手遅れになってしまうのでしょう。

この朝日の記事は、こちらの東洋経済の記事で知りました。

驚愕「地方財政の闇」をもう放っておけない
日本中の自治体で「粉飾決算」が行われている
(東洋経済)
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