ソフトバンクグループ(SBG)の子会社である携帯事業会社ソフトバンク(SBKK)の上場問題を取り上げた記事。
親子上場に関する東証のルールやこれまでに明らかになっている考え方は...
「東証では、親子上場を規則上認めている。」
「...実態基準として、特に子会社の上場については、親会社に依存することなく、独立した事業運営が可能か否かが、審査上重要であり、ヒト、モノ、カネ、情報等すべてにおいて、一定の定量的な数字をクリアしなければならず、それなりにハードルが高い項目もある。」
「親子上場は認められてはいるものの、2007年10月に当時の各証券取引所共同声明としての「中核的な子会社の上場に関する証券取引所の考え方について」で、「親会社グループのビジネスモデルにおいて、非常に重要な役割を果たしている子会社、親会社グループの収益、経営資源の概ね半分を超える子会社などのいわゆる中核的な子会社の上場については各企業グループ、子会社の事業の特性、事業規模、過去の業績の状況、将来の収益見通し等を総合的に勘案しながら、慎重に判断していくことといたします。」と発表されている。
また、2009年12月の当時の東京証券取引所グループの斉藤惇社長は、ブルームバーグのインタビューに対して、強制的な措置は考えていないと言ったうえで、「子会社の犠牲の上に親会社が利益を上げるケースもあれば、その逆も起こる可能性がある。(親会社が取締役の派遣などを通じて子会社の経営を握ることで、利益相反を引き起こす可能性があることから)親会社が上場子会社を吸収合併して連結対象とすることを推奨したい」と話している。」
ソフトバンクの場合は...
「SBKKの位置づけが「中核的子会社」であるか否かの判断が大きいが、以下のリンクはこの2月のQ3のセグメント別開示資料である。営業利益が全体累計で1兆1488億円に対して、国内通信セグメントは調整前で6126億円で全体の53%超となり、普通に考えればこれが「中核的でない」という理由を探す方が難しいだろう。
SBG Q3 セグメント利益(https://cdn.softbank.jp/corp/set/data/irinfo/presentations/results/pdf/2018/softbank_presentation_2018_003_002.pdf)」
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