会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

三菱商事子会社の元社員、巨額損失は会社判断の結果と主張(日経より)

三菱商事子会社の元社員、巨額損失は会社判断の結果と主張

三菱商事のシンガポール子会社で、不正なデリバティブ取引行われ、巨額な損失が発生する見込みだという問題で、不正を行ったとして解雇された元社員が、反論しているという記事。

「社内規定に違反した取引によって損失を拡大させたとして三菱商事の子会社を解雇されたシンガポールの中国籍の元社員は24日、弁護士を通じて「社内の承認を得ていない取引には携わっていない」と主張した。」

「弁護士の声明によると、元社員の名前はワン・シンチェン氏といい、「損失は自分自身の判断が原因ではなく、会社の決定の結果だ」と主張している。元社員が実施した取引は子会社の金融部門からチェックを受けていたという。シンガポール当局は刑事告訴を受け、一連の取引の違法性の有無を捜査する見通しだ。」

三菱商事が解雇した原油トレーダー、未承認取引を否定(ブルームバーグ)

「同弁護士によると、三菱商のシンガポール子会社、ペトロダイヤモンド・シンガポールでの損失は、会社側がデリバティブ(金融派生商品)ポジションを「尚早に」決済した結果生じた。同弁護士は「依頼人は、原油デリバティブの未承認取引は行っていないという立場だ」と文書で説明した。」

「王氏の弁護士であるチェン氏はブルームバーグに対し、依頼人は常に、社内の報告手順とポリシーを順守しており、取引はペトロダイヤモンドの財務部門の精査を受けていたと説明した。問題の取引が行われていた期間を通じて「内部管理は行われていた」という。」

取引は会社が承認したものであり、また、会社が急いで取引を清算しなければ、損失は生じなかったという主張なのでしょう。
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