監査法人トーマツの『監査品質に関する報告書2021』が公開されています。
「本誌は、「Tone at the top」「監査チームとメソドロジー」「品質管理システム」「ファームワイドでの取り組み」の4章からなり、各章、下記のような点を中心に、監査品質のさらなる向上のための様々な取り組みについて説明しています。
第1章:ステークホルダーとの対話を通じた監査品質のゴールの設定
第2章:最適なチーム編成、職業的懐疑心の発揮、最新の監査手法等による高品質な監査の実施
第3章:監査品質のモニタリングと人財開発による品質管理システムの継続的改善
第4章:監査法人およびグループ全体の目線での職業倫理、独立性、リスクマネジメントと経営に対するガバナンス」
90ページ強のパンフレットです。
読んで面白いものではありませんが、監査人選任の際の参考資料として使うほか、監査法人全体のことを知るにも使えるでしょう。監査法人就職希望者にも役立つのでは。他の監査法人の人にとっては、メソドロジーやツールの説明の部分でしょうか(20ページ~)。
金融庁の懇談会では、中小監査事務所にも監査法人ガバナンスコードを適用することを検討しているようですが、この報告書の末尾近く(85ページ~)では、ガバナンスコードとの対照表、対応状況のまとめが示されています。
日本のデロイトトーマツグループ全体の売上高も記載されていました。すでに監査法人の売上(保証業務以外も含まれている)よりも、コンサルティング・アドバイザリー等の売上の方が多くなっています。
(報告書76ページ)
執務時間に関するデータもありました。なぜか、前年度よりかなり増えています(職員については13%増)。また、社員の方が職員よりも長時間働いているようです(当然?)。
(報告書58ページ)
4大監査法人の前年度版品質管理報告書について。
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