IASBと米FASBが、新しい収益認識会計基準への移行のための合同グループを創設したという記事。
「国際会計基準審議会(IASB)と米国財務会計審議会(FASB)は、収益認識の新基準に関する合同の移行リソース・グループを創設する計画を公式に発表した。移行リソース・グループは、基準の適用において発生する解釈上の論点(interpretive issues)についての情報を、常にIASBとFASBに提供することに責任をもち、実務上の多様性(diversity)を解決するために必要となる可能性のある行動を決定することを支援する。」
IASBのプレスリリース
FASB and IASB to form joint transition resource group for revenue recognition
このグループは、実務に差異が生じうるような取引に関する問題点を、収集し、分析し、検討します。基準の適用を議論するためのフォーラムを開催するとともに、差異を解決するのにどのようなアクションが必要かを両審議会が決定する手助けを行います。グループ自体が指針を公表することはありません。
The transition group will be responsible for informing the IASB and the FASB about interpretive issues that could arise when companies, institutions, and other organisations implement the revenue recognition standard. It will solicit, analyse, and discuss stakeholder issues that apply to common transactions that could reasonably create diversity in practice. In addition to providing a forum to discuss the application of the requirements, the transition group will provide information that will help the Boards determine what, if any, action will be needed to resolve that diversity. The group itself will not issue guidance.
グループの存続期間は限定されており、主な活動は、2017年の基準施行より前に行われる予定です。
The resource group will convene following the final issuance of the revenue recognition standard later this year. The group is intended to have a limited life and the primary activities of the group are planned to occur before the standard takes effect in 2017.
大きな影響が予想される新基準なので、いろいろな手を打っているようです。
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