オリンパスの2009年の監査人交代を取り上げた記事。
「関係者によると、あずさ監査法人は09年、オリンパスが08年2月に英医療機器会社ジャイラスを買収したときに支払った助言会社への報酬の大きさを不審に思い、理由や決算への反映の仕方でオリンパス側と意見が対立。08年までに健康食品販売などのベンチャー3社を計734億円で買収していた点も、3社にはそれだけの価値はないと指摘し、買収額と実際の企業価値の差額を損失計上するよう要求した。
この結果オリンパスは09年5月に発表した09年3月期決算で、あずさ監査法人の指摘を反映する形で3社分だけで計557億円の損失を計上し、その決算をあずさ監査法人は承認した。」
記事を読むと、監査人は相当努力して、より適切と考えられる処理をさせたようですが、日本公認会計士協会が9月に公表した「循環取引等不適切な会計処理への監査上の対応等について」は、さらに高い水準を要求し、以下のように書いています。
「支出については、実態のある購入代金なのか、単なる寄付金なのか、法的に求償権があるものなのか等、経済実態を見極めることが大切であり、それが不明であることを理由として安易に費用又は損失処理をすべきでない場合もある。」
しかし、普通は損失計上させただけでも合格点に近いのではないかと思いますが・・・。
オリンパス、問題指摘の監査法人を変更 警視庁捜査へ(日経)
「関係者の話によると、あずさ監査法人は09年3月期決算の監査で、英医療機器メーカーのジャイラスの買収に絡み、ファイナンシャルアドバイザー(FA)に支払った報酬や国内3社の買収資金が高額だったことを指摘。オリンパスは3社について一部を減損処理するとともに、弁護士らによる外部調査委員会を設けたが、十分な調査をせず、決算期の監査直後に同社の会計監査人を新日本監査法人に変更したという。」
菊川前会長「監査法人と見解の違い」(TBS)
【コラム】監査法人はどこにいて、何を知っていたのか-J・ワイル(ブルームバーグ)
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