goo blog サービス終了のお知らせ 

会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ローソンが業績予想下方修正 純利益半減 子会社不正で

ローソンが業績予想下方修正 純利益半減 子会社不正で

不正資金流用事件が発生した「ローソンエンターメディア」(LEM)と親会社ローソンの2010年2月期の業績予想に関する記事。

「LEMは、流用された約144億円は回収できないと判断。09年度に流用された約125億円などを特別損失に計上し、純損益の予想を12億円の黒字から115億円の赤字に改めた。LEM株の約76%分を保有するローソンも特別損失を計上し、連結純利益の予想を255億円から132億円に5割近く引き下げた。」

遡及修正も行うようです。

「・・・08年度に流用された約19億円分についても、両社とも09年2月期決算をさかのぼって訂正し、近日中に公表するという。」

子会社における特別損失の計上及び過年度業績への影響、並びに平成22 年2月期業績予想の修正に関するお知らせ(PDFファイル)

ローソンエンターメディア元取締役による不正行為への対応の進捗について(PDFファイル)(3月11日のプレスリリース、第三者委員会の中間報告が含まれています。)

報告書では、事件の背景として、LEMにおける日常の業務が、事件に関与した2名の取締役の営業力や財務担当能力に過度に依存していたことを挙げています。

また、LEMでは、興業終了後に代金を支払う取引が通常であり、多額の前払いが生じるような取引は想定外だったようです。そのため、取引先の信用調査も十分には行っておらず、そうしたリスク管理のもれを、不良な中間業者に狙われてしまったようです。

やはり、日常的な内部統制の網にかかりにくい例外的な取引のリスクが高いということになるのでしょう。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事