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「J-IFRS」の検討は2014年秋をメド、企業会計基準委員会が作業計画案を提示(ITproより)

「J-IFRS」の検討は2014年秋をメド、企業会計基準委員会が作業計画案を提示

企業会計基準委員会が、7月10日に開催された会議で、「エンドースメントされたIFRS」に関する作業計画案を提示したという記事。

「ASBJが示した作業計画案「IFRSのエンドースメント手続に関する計画の概要(案)」は、この報告書(注:「国際会計基準(IFRS)への対応のあり方に関する当面の方針」)に基づくもの。概要は以下の通り。

 エンドースメントされたIFRSは日本の会計基準(日本基準)と同様、ASBJの議決により定める。実際の作業は、日本基準における専門委員会に相当する「IFRSのエンドースメントに関する作業部会(仮)」で進める。メンバーはIFRSや日本基準に精通した作成者、利用者、監査人、学識経験者で構成する。

 ・・・

 エンドースメントの作業は、検討対象となる個々の基準について、金融庁の報告書が示す判断基準に基づいて「修正することなしに採択可能か否かを検討し、必要に応じて削除または修正して採択する」ことで進める。そのために、「IFRSと日本基準の差異を分析することにより、検討が必要な項目を抽出する」としている。

 スケジュールとしては、IASBが2012年12月31日までに公表した会計基準については、「個別基準に関する検討開始から概ね1年」とする。ASBJは「来年秋まで」と語った。2012年12月31日以降に公表した会計基準については、基準ごとに、公表から1年をめどに採択を判断していく。・・・」

「エンドースメントされたIFRS」の位置づけに関する議論もあったそうです。

「委員の一人である三菱商事執行役員 主計部長の増一行氏は「ピュアIFRSの適用を準備するために5年をかけ、今も専任10人が作業をしているところにJ-IFRSが出てきた。当社を含め、気にいらない点があっても頑張って導入しようと考えていた企業は、モチベーションが相当下がっている」と前置きしたうえで、エンドースメントされたIFRSは何のためのものか、目的を早期に明確にするべきと主張した。「それがないと民間企業は様子見を続けるだろう」と増氏は語った。」

IFRS導入促進どころか、任意適用の足を引っ張ることにもなりそうです。

記事で引用されている「『あるべきIFRS』を作るなどと言うと、『なぜASAFやIASBのボードで言わないのか。ASAFに参加する意義はないのではないか』とみなされかねない」」というIASB理事の鶯地隆継氏の発言はもっともだと思いました。

第268回企業会計基準委員会の概要 Webcast(企業会計基準委員会)

当サイトの関連記事(金融庁の「国際会計基準(IFRS)への対応のあり方に関する当面の方針」について)
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