会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ブラジル・ルセフ大統領が失職 弾劾裁判で罷免 (日経より)

ブラジル・ルセフ大統領が失職 弾劾裁判で罷免

ブラジルの大統領が不正会計で罷免されたという記事。

「ブラジル上院は8月31日午後(日本時間9月1日未明)、政府会計の不正操作に問われたルセフ大統領(68)の弾劾裁判で採決を行い、賛成多数で有罪と判断して罷免を決めた。ルセフ氏は失職し、職務を代行していたテメル副大統領(75)が正式に昇格した。」

「上院全81議員が投じた票のうち、有罪は61票で規定の3分の2以上を満たした。無罪は20票だった。議長は最高裁長官が務めた。ルセフ氏は政府会計の状況を良好に見せるため、農業融資などを国営銀行に肩代わりさせたと認定され、失職に値すると判断された。」

失職回避へ最後の弁明=ルセフ大統領、弾劾裁判で熱弁-ブラジル(時事)

「ルセフ氏は財政悪化を隠すため、政府補助金の一部を国営銀行に肩代わりさせたなどとして弾劾に問われた。」

ブラジルのルセフ大統領、無罪主張 弾劾裁判で意見陳述(朝日)

「ルセフ氏は「犯罪行為がないのに大統領を罷免するのは憲法違反だ」と批判。「今クーデターが起きつつある。ブラジルの危機はさらに深まる」と訴えた。」

「ルセフ氏は現在2期目。財政赤字を実際より少なく見せるために政府会計の粉飾をしたなどとして弾劾手続きの対象とされ、上院が今年5月に弾劾裁判の開始を決定したことで職務停止に追い込まれた。」

日本なら、霞ヶ関埋蔵金を使って、つじつまを合わせるようなことは、よくやったとほめられるのでしょう。会計に関するまじめさはブラジル以下なのかもしれません。(もちろん、このブラジルのケースは、会計の問題というよりは、政治的な背景があるわけですが)

Dilma Rousseff's downfall: Betrayal yes, but no coup(BBC)

Brazil's Dilma Rousseff impeached by senate in crushing defeat(Guardian)

ブラジルといえば、ペテロブラス社の汚職事件がまだ捜査中のようです。多くの政治家が汚職疑惑があるそうですが、今回罷免されたルセフ氏は関与していないそうです。

当サイトの関連記事(ペトロブラス社の決算について)
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