東京証券取引所「マザーズ」上場の検査装置メーカー「オー・エイチ・ティー」(OHT)が決算を粉飾し、赤字を黒字に見せかけていたとして、前社長らが逮捕されたという記事。
「地検によると、石岡容疑者らは共謀し、05年4月期の連結決算で、実際には純損益が約2億1400万円の赤字だったにもかかわらず、約1億円の黒字と偽り、06年4月期の連結決算でも同約1億1900万円の赤字を約2億6700万円の黒字と偽って粉飾し、虚偽の内容の有価証券報告書を中国財務局に提出した疑いがもたれている。粉飾額は2期で計約7億円に上る。」
「さらに、前社長らは06年9月、30億円の転換社債型新株予約権付き社債を発行した際にも、同年4月期の虚偽の有価証券届出書を同財務局に提出した疑いが持たれている。」
同社は3月に訂正報告書を提出していますが、そのときのプレスリリースではどちらかというと内部統制の不備(売上計上基準、原価管理、在庫管理などの不備)によるミスというニュアンスでした。しかし、今回、前の経営者が逮捕されたということは、意図的な不正だったと検察は考えているのでしょう。
過年度決算にかかる有価証券報告書の訂正報告書等の提出に関するお知らせ(PDFファイル)
OHT前社長ら3人逮捕 粉飾決算の疑いで広島地検
粉飾決算「OHT」前社長ら3人を証取法違反容疑で逮捕
この会社を巡っては、株価操作の疑いをかけられている弁護士が逃走中です。
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