会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

M&A市場はリーマンとコロナ危機でまるで違う(東洋経済より)

M&A市場はリーマンとコロナ危機でまるで違う
M&A助言のエキスパート、GCAの渡辺社長に聞く


M&A助言の専門家へのインタビュー記事。

「――破綻案件が増えるのはいつ頃になりそうでしょうか。

業界によって違うが、通説は夏ぐらい。

7月に入るとそういう動きがそろそろ出てくるのではないかと言われている。現場ではすでにその動きが出ていて、6月に入ってから企業からのいろんな問い合わせや相談がすごい勢いで増えている

むしろ日本は遅れており、海外のほうが動きが早い。日本では5月25日に緊急事態宣言が解除されたあたりから相談が急増した。コロナ前と比べて感覚的には1.5倍以上に増えている。」

リーマンショックのときとの違いは、株価が下がっていないことと、「お金があること」だそうです。

リーマンの時は株価が下がって、バリュエーション(企業の市場価値)が下がった。その結果、売り手が動きを止めた。「いい値段がついたら(事業や企業を)売ろう」と思っていたのが、「その値段かよ」となった。」

「――今回はそうではない、と。

特にヨーロッパやアメリカでロックダウンが解除され、ドイツ語圏中心に(事業承継などの)受注が急増している。また、今まで止まっていた(M&Aの)案件が再開してクローズ(締結)できるようになった。リーマンのときはこんなことはなかった。

もう一つの要因は、お金があること。リーマンのときは、売り手が「売る」と言っても買う方にお金がなかった。今は需要と供給がある。M&Aは締結の割合が飛躍的に高まっている。」

経済の実態はよくないのに、株価が高く、その高い株価でM&Aが活発に行われるとなると、のれんの減損が心配になりますが...。

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