吸血型M&Aとはなにか~中小企業経営者への「注意喚起」の意味
中小企業のM&Aの問題点を幅広く解説した記事。
小見出しを引用すると...
- M&A仲介協会の注意喚起
- 協会加盟仲介会社はわずか5%
- 吸血型M&Aと呼ばれる理由
- 残酷な吸血型M&A
- 株主が自分の会社をどうしようと勝手?
- M&A業界の雇用形態や商習慣の改善も
- 中小企業経営者の意識改革も必要
- 従業員保護にも配慮を
- 迅速な対応を
吸血型M&Aというのは...
「後継者が不在であるという点を除けば、事業は堅調な企業あるいは事業そのものは低調であるが資産を保有している企業が狙われる。通常の企業買収の場合、事業そのものの価値が重視されるのに対して、吸血型M&Aの場合、現金化できる資産が目当てである。その結果、本来であれば一定の収益を確保でき事業継続ができていた企業が、資産を収奪され、倒産に追い込まれる。元気に泳いでいる魚にタガメがとりつき、血液を吸い取って殺してしまうのと同じである。」
従業員保護については、海外では保護のための規則があるのだそうです。
「欧州連合(EU)では、EU法にM&Aの際に従業員の権利を保護するための規定が存在している。EU法の規定では、企業の合併や買収が行われる場合、従業員は事前に通知され、協議される権利を有しており、労働契約の条件が一方的に変更されることがないようにするための保護も確立されている。(注)
吸血型M&Aの問題では、ともすれば売り手と買い手ばかりに注目が行き、従業員に関して取り上げられることは少ない。しかし、EUと同様に日本でもM&Aの一般化に合わせて、従業員保護の観点からの法整備も急がれる。」
記事でふれているM&A仲介協会の注意喚起というのは、これのことのようです。なぜか、日本M&AセンターHDのウェブサイトに掲載されています。
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【M&A仲介協会】不適切なM&A取引に関する注意喚起