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建造中の大型客船から出火 三菱重工長崎造船所(朝日より)

建造中の大型客船から出火 三菱重工長崎造船所

三菱重工業の長崎造船所で、建造中の大型客船に火事が発生したという記事。

「7階の劇場付近で約15平方メートルが焼けた。長崎県警によると、けが人はいない。長崎市消防局によると、電気配線が出火元とみられるという。

船は三菱重工業がドイツのクルーズ会社「アイーダ・クルーズ」向けに建造中の大型客船「アイーダ・プリマ」。」

大きな火災ではなさそうですが、原因究明が必要でしょうから、建造スケジュールには影響し、コスト増にもなるのでしょう。

火災は、一般に、開示後発事象のようにいわれます。しかし、このケースでは、工事進行基準の適用や工事損失引当金の計上において、この火災の影響を2015年4-12月期に織り込む考え方もあると思われます。

後発事象の実質的判断(新日本監査法人)

「後発事象には修正後発事象と開示後発事象の二つの事象があります。いずれの事象に該当するかは、決算日後に発生した事象の背景や原因に着目して、その実質的な原因が決算日現在において存在しているかどうか判断することが重要です。」

この考え方からすると、火事が起きていないという前提で、昨年末現在の予想工事利益・損失を見積もるべきなのかもしれません。

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