システム不具合で「ほとんど発行できてません」って…
カード発行に3時間待ちのケースも
カードを発行すために必要なシステムの不具合により、マイナンバーカードの発行が大幅に滞っているという記事。
「システムがダウンしたのは、カードの発行が始まった1月に6回、2月に1回。動いていてもレスポンスが遅くなったり、10秒程度中断(フリーズ)したりすることが珍しくないという。住基ネットの中継サーバーが当初の想定性能を発揮していないためで、受付から交付まで3時間待ちというケースも起こっている。
このため総務省は、当初予定していた「2016年3月末までに1000万枚」の交付目標を、ほぼ4分の1の260万枚に引き下げた。」
このカードは電子申告にも使われます。
システム不具合の「根本原因」は...
「2000年代に入って、特許庁、人事院、住基ネット、e-TAXと、国営ITシステムの失敗が相次いでいる。マイナンバーシステムの行く末も予断を許さないが、なぜこんなことになるかといえば、国にはITシステムの設計・構築をマネジメントできる人材がいないからだ。それだけでなく、ITシステムを調達する専門部署さえないのだ。
専門の人材も部署もないので、システム構築を外部のIT企業に丸投げせざるを得ず、どのような作り方をしているのか、どのようなテストをしているのかは、書類上のチェックということになる。「書類さえ整っていればOK」というお役所仕事が、システムが動かない、期待通りの性能が出ない、使いづらい、使いものにならない、といったトラブルの遠因となっている。」
セキュリティ上、まずいこともやっているそうです。
「...制度開始前、国は「マイナンバーはとても大事なので、他人には知られないように保管してください」としきりに言っていた。ところが、今回のシステムトラブルで、当の役所が情報漏洩の拠点になることがはっきりした。
どういうことかというと、現在、各市町村の役所では、マイナンバーカード交付のために窓口を訪れた市民に、カードの作成に必要なパスワードと暗証番号を紙に書いてもらい、それを職員が預かっているのだ。
システムトラブルでカードの作成が遅滞していることへの対応策というが、マイナンバーどころか、パスワードや暗証番号まで市区町村の職員が「教えてください」というのは、明らかに法令違反だし、話が違う。
これが違反行為にならないのは、冒頭でも述べた通り、総務省がこれを容認しているからだ。...」
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