世界中でESG評価会社が乱立しており、当局が規制する動きもあるという記事。
「米調査会社ERMグループによると、企業のESGへの取り組みを評価する会社は世界で約600社に達する。新規参入が相次ぎ、過去10年間で5倍になった。機関投資家の間でESGを重視する運用が主流になるのに伴い、評価へのニーズが高まったためだ。ERMグループの調査では、機関投資家が企業のESG情報を入手する手段として「ESG評価会社」を挙げた回答と、「企業との直接対話」を挙げた回答がともに55%(複数回答)で並んだ。」
評価にはばらつきがあるのだそうです。電気自動車のテスラの例を挙げています。環境を重視する姿勢を評価して高い評価を与える会社もあれば、従業員の待遇に着目して、最下位に評価する機関もあるのだそうです。
海外当局の動きは...
「米証券取引委員会(SEC)のクレイトン委員長は「『EとSとG』を一緒にして1つの格付けで企業を評価するのには無理がある」と指摘する。SECは現在、資産運用会社などにESGの評価会社の基準に関する意見を聴取している。
欧州銀行監督機構(EBA)など欧州の規制当局3機関は6月上旬に公聴会を開いた。評価会社を規制の対象にすることを検討し、金融業界の関係者から意見を求めるとの声明を発表した。」
記事でもいっているように、ESGにはさまざまな要素が含まれているので、無理矢理評価を統一させるのもおかしいでしょう。投資家の方は困ってしまいますが...。
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