2023 年4月期第3四半期報告書提出遅延並びに当社株式の監理銘柄(確認中)指定の見込みに関するお知らせ(2023年5月31日)(PDFファイル)
ビジョナリーホールディングス(東証スタンダード)のプレスリリース。
2023 年4月期第3四半期報告書の提出遅れ・今後の見通しや監理銘柄(確認中)指定の見込みに関するものです。
「当社は、2023 年3月7日付「第三者委員会の設置及び 2023 年4月期第3四半期決算発表の延期に関するお知らせ」にて公表のとおり、2022 年 12 月下旬に、当社前代表取締役社長の星﨑尚彦氏(2023 年3月7日付「代表取締役および取締役の異動(辞任)に関するお知らせ」にて公表のとおり、同日付にて辞任。以下「星﨑氏」といいます。)による当社企業価値を毀損する行為の疑いに関する情報提供を得たことから、監査等委員が選定した外部専門家に調査作業を委託して調査を進めてきました。この調査により、当社の業務委託先その他取引先が星﨑氏の実質的影響力の下に経営されている、または当社取締役・執行役員の一部が出資している会社である可能性、および当社グループの利益に反する可能性
のある行為が認識されるに至り、公正性が確保されたより広範かつ詳細な調査を行うため、有識者からなる第三者委員会を設置し、同委員会による調査を実施することといたしました。
また、2023 年3月 17 日付「2023 年4月期第3四半期報告書の提出期限延長に係る承認に関するお知らせ」にて公表のとおり、2023 年4月期第3四半期報告書の提出期限を 2023 年6月1日とする旨の承認をいただいておりますが、本日付「第三者委員会の調査報告書の受領に関するお知らせ」にて公表のとおり、本日第三者委員会より調査報告書を受領し、その内容を十分に分析・検討したうえで、2023 年4月期第3四半期決算短信及び 2023 年4月期第3四半期報告書に反映する必要があることから、提出期限の 2023 年6月1日までに 2023 年4月期第3四半期報告書を提出することが本日現在困難となりました。」
「当社は、整理銘柄へ指定され上場廃止となることを回避することはもとより、すでに第3四半期報告書の提出や決算短信の開示が大幅に遅延していることを鑑み、現状想定し得る可能な限り早い時点での提出・開示に努めてまいります。しかしながら、現時点では、2023 年6月 13 日までには提出することを予定しておりますが、2023 年4月期第3四半期報告書及び 2023 年4月期第3四半期決算短信の具体的な提出時期について未定です。」
調査報告書も公表されています。80ページほどあります。
第三者委員会の調査報告書の受領に関するお知らせ(2023年5月31日)
不正が多岐にわたっており、まだ読めていません。
どうやら、前社長を中心とする「星組経営会議メンバー」というのが暗躍していたようです。
最初の通報に関する部分。監査法人の通報窓口に通報があったそうです。h1氏は前社長です。
財務諸表への影響がどのようなものになるのかということは、特に集計等はなされておらず、よくわかりません。
一部は連結範囲の問題として、修正しようとしているようです。それは会計基準の規定上は間違いではないのかもしれませんが、全体の構図としては、会社の支配の及ばない者(個人や法人)が、会社との取引で、あるいは、会社に取り引きを行わせる(例えば店舗の閉鎖)ことで、利益を得て、会社を食い物にしていたというものでしょう。関連当事者取引として、整理するのが、実態に合っているようにも思われます。連結範囲の修正ということになると、まず、連結範囲を確定したうえで(それだけで判断が必要なたいへんな作業になる)、連結範囲に含めると判断した会社(役員の会社など)の決算数値を確かめ、連結に取り込むという作業が必要となります。関係していた役員らが退任した時点で、連結から外すという作業も必要になります。退任役員らが協力してくれたとしても、すごく難しい作業になりそうです。監査可能かどうかもわかりません。
責任調査委員会の設置に関するお知らせ(6月5日)(PDFファイル)
監理銘柄(確認中)の指定:(株)ビジョナリーホールディングス(東京証券取引所)
眼鏡屋の会社ですが、全然先が見えないようです。
ビジョナH:星﨑社長が辞任、企業価値毀損する行為の疑い-決算延期(3月7日)(ブルームバーグ)
「22年12月下旬に情報提供があり、監査等委員が選定した外部専門家が調査を進めてきた。その結果、同社の業務委託先や取引先が星崎氏の実質的影響力の下に経営されているといった可能性や、同社グループの利益に反する可能性のある行為が認識されたという。
社外取締役の松本大輔氏が後任の社長に就任する。星﨑氏はグループ各社の全ての役職から離れる予定。」