細野 祐二
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本日(1月20日)の日経の書評欄にこの本が取り上げられていました。評者(鹿野嘉昭同志社大学教授)は以下のように述べて、この本は大いに参考になるといっています。
「金融・経済取引は近年、高度化、複雑化している。会計処理も時価会計が導入されるなど、精緻化が進んでいる。そうした中で事後的な監視体制を充実させるには、司法も高度な経済取引や会計処理に精通する必要がある。規制緩和はまた、検察による経済事件の捜査手法の高度化を求めていたのである。著者が私たちに問いかける司法批判に、この事実の重要性が見いだされる。」
「高度な経済取引や会計処理に精通する必要がある」のは、ディスクロージャー(監査を含む)を監督している金融庁なども同じでしょう。もちろん、監査人の方も、司法や行政に対抗できるだけの能力や組織的対応が必要です。