タックスヘイブン対策税制適用をめぐって日産自動車が国と争っていた裁判の高裁判決で、日産側が勝ったという記事。第一審では、請求が棄却されていました。
英領バミューダ諸島にある再保険会社が問題となっていたそうです。
「子会社が保険会社の場合、保険料収入の50%以上がグループ外との取引であれば適用されない。訴訟では日産子会社がこの要件を満たすかが争われた。」
裁判所の判断は...
「国税側は子会社の保険事業の大半が日産グループとの取引と主張した。しかし控訴審判決は「国税側の解釈は独自の見解と言わざるを得ない」と指摘し、対策税制の適用除外要件を満たすと判断した。」
問題の子会社の事業について,もう少し詳しく書いています。メキシコ子会社が自動車を買った顧客とクレジット契約を締結する際につけていた保険を、問題の再保険会社が再保険していたということで、グループの事業に関連のある収入ではあったようです。
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日産への50億円の課税を取り消し 租税回避の対策税制で逆転判決(朝日)(記事前半のみ)
こちらは、トヨタがタイにおける関税をめぐる裁判で負けたという記事。
タイ最高裁、トヨタに390億円追徴 プリウス部品輸入で(日経)
「タイの最高裁判所は15日、トヨタ自動車に対してハイブリッド車(HV)「プリウス」の部品輸入に関して約100億バーツ(約390億円)の追徴課税の支払いを命じる判決を出した。トヨタが2015年にタイの関税当局から受けた追徴課税命令を不服として裁判所に提訴していた。」