ジャスダック上場の建設業、三平建設が、民事再生手続きの開始を申し立てたという記事。
「・・・建築資材の値上がりによるマンション価格の上昇や建築確認手続きを厳格化した改正建築基準法の施行の影響でマンション市場が冷え込んだため、経営が悪化。今年6月以降、取引先の倒産で多額の債権が回収不能となり、資金繰りが行き詰まった。」
単純化すると、「姉歯建築士による耐震偽造→建築基準法改正→建築確認遅れによるマンションなどの工事の遅れ・販売機会の喪失→マンション会社の資金繰り悪化→マンション会社倒産→マンション会社に対する債権を有する建設会社の資金繰り悪化・倒産」、ということであり、たった一人の建築士による経済テロといえるかもしれません(もちろん建築基準法改正を起点と考えれば官製倒産でもあります)。
来年の今ごろ、「重要な欠陥」連発によるJ-SOX不況とならないことを祈ります。
総合建設業者
JASDAQ上場
三平建設株式会社
民事再生法の適用を申請
負債167億7400万円
「メーンバンクのりそな銀行から役員派遣を受けるほか同行および同行グループ会社からも出資を受けるなどの親密な関係」があったとされていますが、売上が2000年3月期の約637億5300万円から2008年3月期には約320億3100万円と半減するなど、業績がふるわず、見捨てられてしまったのでしょうか。
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