リスクマネジメントのフレームワークとして、米国以外で多く使われているISO31000に切り替えるべきではないかという記事。(COSOのフレームワークが使われている米国企業を想定した記事です。)
Let's face it: the ISO enterprise risk management framework used by most companies outside the United States is edging out the U.S.-favoredd COSO framework. Is there any point in clinging to the latter?
ISO31000はエンタープライズ・リスクマネジメントのグローバル・スタンダードになりつつある。国際的にビジネスを行っている組織は、リスクマネジメントの指針としてISOを使うべきである。
For better or worse, ISO 31000 is on a path to becoming the global standard framework for enterprise risk management (ERM). Any organization that does business internationally should be using it for ERM guidance.
ISOはCOSOと根本的に異なっている。後者はリスクを「ある事象が生じて、目標の達成に不利になるような影響をもたらす可能性」と定義している。ダウンサイドに焦点を当てているのだ。他方、ISOはリスクを「目標に対する不確実性の影響」とみており、プラスの結果も考慮している。ISOのアプローチは、株を買うときのリスクを管理するのと似ている。
ISO is fundamentally different from COSO. The latter defines risk as “the possibility that an event will occur and adversely affect the achievement of objectives.” It focuses on the downside. ISO, on the other hand, views risk as “the effect of uncertainty on objectives,” thereby allowing for positive outcomes. Think of the ISO approach as akin to managing the risk involved in buying a stock, where a spectrum of outcomes is in play.
このほかにもいくつか相違点を挙げています。
日本の場合はどちらが優勢なのでしょうか。そもそも汎用的なフレームワークを使って整理することがあまりないのかもしれませんが・・・。
リスクマネジメントの国際規格ISO 31000の活用を(大和総研)
リスクマネジメントの標準化(日本規格協会)
COSO ERMフレームワーク(@IT)(内部統制のCOSOフレームワークとは別物です。)
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