東京電力の火力発電所解体工事を請け負った業者が、工事への妨害を避ける目的で右翼団体側に約5千万円を支払っていたという記事。
税務調査で判明したようです。
「所得隠しを指摘されたのは、解体業大手の「ナベカイ」(東京都江東区)。複数の関係者によると、ナベカイは07年ごろ、外注先との取引として約5千万円を経費計上していたが、同局の税務調査で、この取引には実態がないことが判明。実際は仲介者経由で右翼団体側に支払ったものだったという。」
「東京電力は06年から今年にかけ、川崎火力発電所で老朽化した1~6号機の解体を進めていた。解体工事は大手ゼネコンが受注し、ナベカイは6機中4機の解体工事に下請け業者として参加した。ナベカイの1機ごとの受注額は約4億円で、受注総額は計十数億円に上るとみられている。」
右翼団体と知っていて支払ったのは解体業者ですが、その支出は大手ゼネコンが当該業者に対する外注費として負担し、最終的には東京電力が負担した解体費用の中に含まれていたことになります。だからといって、ゼネコンや東京電力が右翼団体に支出したということにはなりませんが、逆に、全く無関係ともいえません。50百万円というのは、そこそこの金額ですから、微妙なところです。
この解体業者のケースはまだ同情の余地がありますが、こちらの脱税はひどいケースです。↓
脱税容疑:地上げ絡み8000万円 東京国税局が告発(毎日)
「委託費を水増ししたり、架空の委託先への費用を計上するなど」して脱税していたそうです。
脱税容疑:社長ら逮捕、初の検事長指揮事件に 東京地検(毎日)
こちらは、「架空の広告費を計上するなど」していたようです。
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