『捨てられる銀行』シリーズの新しい本が出るようです。これはその宣伝記事。
会計のことにもふれています。
「『捨てられる銀行』の帯では、「金融検査マニュアルは廃止」と予言した。
1999年に誕生し、この国の金融の憲法として君臨し続けた検査マニュアルは、約20年を経て遂に廃止が決まった。
貸出先の企業などにおける過去の倒産・貸倒の実績に偏重した融資管理を求めていた検査マニュアルは2019年3月末をめどに廃止される。
金融庁は新たな融資管理の指針を取りまとめ中だが、4月以降は、国際会計基準や米国会計基準の見直しに伴い、将来キャッシュフローや将来損失に寄り踏み込んだ方向へ見直される公算が大きい。
もちろん、金融庁は数年の移行期間を設けるだろうが、いずれにせよ、これから銀行が生き残るためには、取引先の担保・保証ではなく、将来返済能力を見極めるという「未来に向き合わなければならない」という現実が待つ。」
「「捨てられる銀行」は、見えない未来に向き合わない。...
世界的に会計基準が「将来予測の反映」に向かおうとしているのに、将来キャッシュフローを見極める人間を一刻も早く育てなければならない事態に気づいていない。」
「新たな融資管理の指針を取りまとめ中」というのは、「融資に関する検査・監督実務についての研究会」のことをいっているのでしょう。この記事のとおりだとすると、貸倒引当金の会計について、金融庁は海外基準と同じような基準の導入でよいと考えていることになりますが...。
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