米国の上院議員が、米ヤフーの個人情報流出事件について調査するようSECに要求したという記事。
「米議会上院のマーク・ワーナー議員(民主党)は26日、5億人分の個人情報流出事件で米ヤフーを調査するよう証券取引委員会(SEC)に対して書簡で要求した。ヤフーが情報流出を認識した時期や、必要な情報を投資家に適時開示していたかどうかを明らかにするよう求めた。」
「経営不振のヤフーは7月、中核事業を通信大手ベライゾン・コミュニケーションズに売却すると発表した。ワーナー議員は、ベライゾンは2014年に起きた情報流出について今年の9月20日までヤフーから知らされていなかったとする報道を引用。「情報の適時開示が企業に求められている」として経緯の解明をSECに促した。」
U.S. senator seeks SEC probe of Yahoo disclosure on hacking(ロイター)
SECには、上場会社にハッキング事件が発生した場合にいつ報告するかについて、指針があるそうです。
Although the SEC has longstanding guidance on when publicly traded companies should report hacking incidents, companies that have experienced known breaches often omit those details in regulatory filings, according to a 2012 Reuters investigation.(reut.rs/2dblx5S)
In a Sept. 9 regulatory filing with the SEC, Yahoo stated it did not have knowledge of "any incidents of, or third party claims alleging ... unauthorized access" of personal data of its customers that could have a material adverse effect on Verizon’s acquisition.
米ヤフーのケースは、ベライゾンによる買収に重大な悪影響が生じ得る(結果として株主にも影響する)事象なので、開示遅れがあったとすれば、重大な違反となるのでしょう。
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