会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

3つの経営モデルで考える、IFRS対応のあるべき姿

3つの経営モデルで考える、IFRS対応のあるべき姿

「IFRSパートナーコンソーシアム」という団体が、IFRSに対応するうえで想定できる3つの経営モデルと、3つの会計システムのモデルを発表したという記事。

会計士にとってわかりやすいのは、会計システムのモデルの方です。

「・・・会計システムのどの段階でIFRSへの組替えを行うかによって分かれるモデルで「連結システム」「個社会計システム」「個別業務システム」の3つがある。」

「連結システムは最も簡易な方法で、日本基準ベースで上がってきた財務データを連結処理時にIFRSに組替えて、IFRSベースの連結財務諸表を作成する方法だ。」

「個社会計システムは、グループ各社が作成する総勘定元帳を各社ごとにIFRSに組替えて、その後に連結処理を行ってIFRSベースの連結財務諸表を作成するパターン。個別業務システムはすべての会計処理や業務プロセスをIFRSベースに統一するモデル。各社ごとにIFRSと日本基準など複数の総勘定元帳を持ち、会計処理ごとに複数の総勘定元帳に記帳する。」

ソフトウェア会社からすると、梅コース、竹コース、松コースといった感じでしょうか。大多数の会社は梅コース(連結システム)を選択すると予測されているそうです。

ディーバ「IFRSは連結の問題、我々の本丸だ」

この記事で取り上げているソフトウェア会社も同じような考え方をとっているようです。

「・・・現実的に考えると対応方法は3通りでしょう。ポイントは単体会計の修正、会計基準の修正仕訳を誰が行うかということです。1番目は親会社がやるというパターンです。単体は日本基準で処理し、親会社の連結会計時にIFRSに切り替えます。2番目は子会社で日本基準の総勘定元帳をIFRSに修正する方法です。3番目は子会社で最初からIFRSで記帳するというパターンです。2番目と3番目の違いは、3番目は単体自体がIFRSに完全にアドプションするということです。」
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