会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

日本ボクシング界の内紛をスッパ抜く!(現代ビジネスより)

日本ボクシング界の内紛をスッパ抜く!~名門ジムの会長らが、現体制への怒りを表明

一般財団法人日本ボクシングコミッション(JBC)で、内紛が起きているという記事。会計がらみの問題もあるようです。

「いま、JBCの運営を巡ってプロボクシング界に大きな亀裂が走っている。騒動の背景にはなにがあるのか。松尾氏(緑ボクシングジムの松尾敏郎会長)が言う。

「JBCはこれまで、試合のたびに、選手のファイトマネーから2%~3%のお金を強制的に徴収し、選手が試合で怪我をした際にその治療費を賄う目的で『健康管理金』(健保金)を積み立てきた。ところが今のJBC執行部が、そのお金を使い込んでしまった疑いがあるのです。

2012年に少なくとも1億円以上あった健保金は、14年末に約5700万円に半減。そして今回、その資金の残高がさらに2200万円にまで減ったことが分かった。健保金は選手の血と汗の結晶だ。選手の命をあずかるジムの会長として、この”流用”を私は絶対に許さない」

(JBCは筆者の取材に対して、健保金の残高が「『2200万円となった』と回答したことはない」とし、さらに「健康管理見舞金(筆者注・健保金のこと)の基金は存在しておりません」と、その存在すら否定したが、この内容をJBCとやり取りをした金平氏に直接問い合わせると「詭弁」と一蹴し、激怒した。)

「話し合い」が決裂すると、松尾氏は名古屋に戻り、早速「ボクサーの権利を守る会」を結成。門下でヘビー級日本ランキング1位の竹原真敬選手を選手代表に据えて、特別背任罪で浦谷氏を東京地検特捜部に告発する準備を始めた。金平氏も「今のJBCは許せない」と松尾氏に同調しているという。」

法人の財政状態は...

「JBCの財務諸表によれば、13年に1億4800万円あった正味財産は、昨年末に8500万円と約6300万円も減少した。しかもそのうち約3600万円は仮払金という項目に引き当てられている。詳しい説明は省くが、この仮払金3600万円は賠償金など、訴訟関連で生じた費用であり、JBCは「うち1400万円は法務局への供託金で返金される」と説明しているが、残りの2200万円の使途はすでに限られている。

となればJBCの実質的な正味財産は、約6300万円(8500万円-2200万円)しか残っていないことになる。しかも前述した健保金は、過去の財務諸表などから筆者が試算したところ、本来なら5000万円程度の残高がなければならないことになる。それもまた、この6300万円の中に含まれていてしかるべきだ。

つまりJBCが正当に使える正味財産の資金はわずか1300万円程度にとどまっている可能性があるのだ。とてもではないが、十分な資金とはいえないだろう。」

元事務局長との裁判で負けたり、亀田ジムから多額の損害賠償訴訟を提訴されたりしているそうです。

ちなみに、会計士でプロボクサーという人もいるそうです。(いずれもやや古い記事)

公認会計士の卵・女子大生ボクサー高木(デイリースポーツ)

東大卒 公認会計士ボクサーKOデビュー(日刊スポーツ)
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