婦人服販売のリンク・セオリー・ホールディングスの2007年2月中間期の連結決算で、最終損益が46億4000万円の赤字になったという記事。
05年11月に買収した独子会社ののれんを減損処理したことが影響しています。
(一括償却による利益操作でないとして)国内で集めた資金をろくでもない海外投資の失敗で失ってしまったという点では、バブル期の海外不動産投資と同じです。投資の対象が変わっただけであまり進歩していないのかもしれません。
特別損失の発生、平成19年8月期中間期および通期(連結・個別)業績予想の 修正及び配当予想の修正に関するお知らせ(PDFファイル)
先月公表されたこのプレスリリースでは、ドイツの子会社ロースナー社の商標権、のれん、固定資産について一括減損処理を行い、特別損失4,734百万円を計上するとされています。
また、この減損処理は連結決算におけるものですが、これに伴い、単独決算でも関係会社出資金評価損、貸倒引当金及び関係会社事業損失引当金を特別損失計上するようです。これは、協会の実務指針で定められている「単独決算での評価損計上 → 連結におけるのれん減損」というルートで行われたものなのか、あるいは、「連結におけるのれんの減損→実質価額の大幅な減少→単独決算での評価損計上」というルートで行われる処理なのか、知りたいところです。
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