中国のアリババグループが、米SECの上場廃止警告リストに追加されたという記事。米当局(PCAOB)がアリババの監査人を検査できないためです。
「米証券取引委員会(SEC)は29日、米国に上場する中国企業で最大のアリババを上場廃止警告リストに追加した。アリババの会計監査を精査する許可を米当局に与えるのを、中国政府が拒否していることが理由。」
アリババの株価は大幅に下がったそうです。
米中の早急な合意必要、中国企業の米上場廃止回避には-SEC委員長(ブルームバーグ)
「ゲンスラー委員長は監査品質センター主催のイベントで、「PCAOBが監査事務所を徹底的に査察・調査できる枠組みで合意しない限り、われわれはPCAOBの査察官を中国や香港に派遣するつもりはない」と語った。PCAOBはSECの監督下にある。」
Alibaba added to SEC's delisting watchlist, shares fall(ロイター)
(補足)
アリババがこの問題に関する声明文を出したそうです。
中国アリババ「米上場維持へ努力」、SECの廃止警告受け(ロイター)
「アリババは1日、リスト指定は基準不適合の1年目と見なされたという意味だとした上で、「引き続き市場の動向を注視し、適用可能な法令を順守し、ニューヨークと香港での上場維持に努める」と表明した。
米規制当局はニューヨーク上場の中国企業に監査調書の全面提供を求めてきたが、中国当局は国内監査法人にある監査調書を外国当局が検査することを拒んできた。」