元・東証1部上場の「ニイウスコー」の粉飾事件で、同社が実際には債務超過に陥っていた2006年6月までの約2年間に、取締役11人に対し、少なくとも計約8億6000万円の役員報酬と賞与を支払っていたという記事。
「横浜地検と証券取引等監視委員会は、元会長らが粉飾を続けた背景に、多額の役員報酬を得る目的もあったとみている。」
11人が2年間で受け取る報酬が9億円弱というのは、それほど多額とも思えませんが、債務超過であれば出なかった金額でしょうから、動機といえなくもないのでしょう。
それより株の売却の方が、悪質かもしれません。
「元会長は粉飾決算を行っていたとされる06年に、持ち株の25%にあたる1215株を売却し、1億円以上の収入も得ていた。」
こういう事件の常套手段なのかもしれませんが、情報を小出しにリークし、少しずつ盛り上げていって、強制捜査に持ち込むつもりなのでしょう。
元会長の方は粉飾決算自体を認めていないので、当然ながら強く反論しています。
「元会長は取材に対し、「適正な取引でもうかっていたのだから、役員報酬を出すのは当たり前。株の売却手続きにも問題はなかった」と話している。」
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