分配可能額を超えた当期の中間配当金と自己株式取得に関するお知らせ(PDFファイル)
力の源ホールディングス(東証プライム)のプレスリリース(2024年12月30日)。
中間配当や自己株式取得が、分配可能額を超過していたとのことです。
「当社は 2024 年 11 月 13 日開催の取締役会において、総額 272,769,939 円、一株当たり 9 円の配当(以下「本件中間配当」と言います。)を行うことを決議し実施いたしましたが、今般、分配可能額算出データの見直しをする過程において、本件中間配当は結果として会社法及び会社計算規則により算定した分配可能額を現時点の社内調査において、超過していたことが判明しました。
また、2024 年 12 月 20 日開催の取締役会において「株式給付型 ESOP へ追加で株式を信託する原資及び将来的な役員退職に伴う功労金として当社株式を支給する原資を確保する目的とした自己株式の取得」(以下本件自己株式の取得」と言います。)を行うことを決議し、実施いたしました。すでに取得済みの 72,100 株において同様に分配可能額を超過していたことが判明いたしました。本件自己株式取得については、今般判明した事実を踏まえ、未実施分に関しては休止をしております。 」
超過していたという事実は覆すことはできませんが、中間決算日以後、連結子会社からの配当により、剰余金を補充しているようです。
「2024 年 10月 30 日開催の取締役会において、同日開示いたしました「連結子会社からの配当金受領に関するお知らせ」のとおり連結子会社より配当金を受領する決議を実施し、受領を完了しております。」
今後の対応。
「本案件の原因究明並びに責任の所在、再発防止策の策定のため、必要に応じて外部の第三者委員会の開催含め、早急に検討を行うと同時に、取締役及び業務執行の役職者の処遇に関しても早急に検討をし、速やかに開示いたします。 」
(上記プレスリリースより)
配当の源が十分かどうか、決議の前によく調べるべきだったのでしょう。