ハイアス・アンド・カンパニー(東証1部)のプレスリリース。
同社はあずさ監査法人から意見不表明の監査報告書を受領し、監査契約の継続辞退の申出を受けました。
後任を探していましたが、見つかったようです。
「当社は、2020年8月31日付「特別調査委員会の調査状況及び第三者委員会設置に関するお知らせ」のとおり、過去の不適切な会計処理等について第三者委員会を設置し、現在も調査が継続しております。一方、2020年10月1日付「公認会計士等の異動に関するお知らせ」のとおり、同年10月1日をもって有限責任あずさ監査法人が退任しております。このような状況の中、会計監査人の不在を回避し、適正な監査業務を早期に再開させるため、監査法人アリアの会計監査人としての専門性、独立性、適切性及び監査品質等を総合的に勘案し、本日開催の当社監査役会において、監査法人アリアを一時会計監査人として選任することを決議いたしました。」
後任監査人は、前期分も含めた2期分を監査することになりますが、前期分が意見不表明の場合は、前期の数値や当期期首残高を確かめるために、どういう引き継ぎをやることになるのでしょう。
意見不表明の監査報告の後に、経営者が交代していること(不正に関与し監査人をだましていた経営者は退任したようです)をどのように評価するのか...
(補足)
同じ会社のことかどうかは未確認ですが...
東証1部の住宅関連コンサルF社~監査法人が意見不表明|特別情報(東京経済)
「5年前に上場廃止になったX社及びそのグループ企業出身者13名で設立した中小の建設会社や不動産会社向けに特化した経営コンサルティング業者で、全国1,400社あまりの会員企業にノウハウの提供と商材の販売を手がけ、一般個人向けに建築工事も行っている。27年2月の株式上場を目標に掲げていたが、同年4月期上半期の業績が芳しくなかったため、売上の架空計上や費用の先送りなどの不正経理が始まる。経理操作は財務経理部次長(29年5月期から部長)によって行われてきたが、その背景にはY社長(当時)の上場に向けた強い意向があり、担当次長は社内取締役及び社外取締役、常勤監査役(いずれもX社出身者)などに報告して了解を得てきた。一方、役員の中には不正取引に対して社長に直談判した者もいたが、社長は是正しようとしなかったという。結局、計画未達などでマザーズへの上場は28年4月まで持ち越されるが、上場直前に架空取引に協力した業者がウェブサイトで当社の不正をほのめかす記事を掲載した。その後、協力業者からウェブサイト運営者に記事の訂正の見返りに160万円を支払っていたことが暴露されるが、資金の出どころを当社とにらんだ大手のZ監査法人は銀行証憑の確認等を行ったものの、事実を確認するには至らなかった。」
コメント一覧

通りすがり

CPA
最近の「会計監査・保証業務」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事