ライブドアがニッポン放送の発行済み株式の過半数を取得したのに、3月末では子会社にしないという記事。
議決権の過半数を占め、意思決定機関である株主総会を支配していることが明らかなので、子会社の定義からすれば、ライブドアはニッポン放送を子会社にして、連結に含めなければならないはずです。ただ、ニッポン放送の取締役会が、ライブドアと敵対している状況では、支配関係が確立していないと考えて、連結に含めないという方法もあるのかもしれません。
経理実務的には、ニッポン放送を新規の連結子会社とすると、ライブドアはニッポン放送の資産を時価評価する作業が必要になります。現状では、そうした作業に必要な情報を入手するのは困難でしょう。実務面からも、やむを得ない措置と思われます。この記事のように、連結はずしが目的のようにいうのは、少し酷です。
最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事