タックスヘイブンとして人気の国第1位は米国だという記事。ブルームバーグの記事をアレンジしたもの。
「世界有数の投資銀行である「ロスチャイルド」は、ネバダ州のリノに信託銀行を開き、バミューダなどのタックスヘブンに資金を隠し持っていた海外顧客の資金を、同銀行に移動させています。これは、OECDによる新しい情報交換基準に対抗するための施策なわけですが、なぜリノの信託銀行に資金を移せば安全なのかというと、ネバダもといアメリカはOECDの新しい情報交換基準が適用外となる地域なためです。
ロスチャイルドのアンドリュー・ペニー代表は「顧客の資金をアメリカに移動させれば良いのさ。そうすれば無課税となり、政府からも隠すことができる」とアメリカが現在世界的に見てもとても有用なタックスヘブンになっていることを語っています。ロスチャイルドと同様に、世界最大級の国際投資信託であるTrident Trustなども、多くの口座をスイスやケイマン諸島からアメリカに移動させているとのこと。サウスダコタ州にあるTridentの支部で代表を務めるアリス・ロカー氏は、「スイスにあった銀行口座の多くから資金がなくなってしまったことにはとても驚きました」と、OECDの新基準に備えて多くの人々が資金を移動させていることについて語っています。アメリカやスイス、その他の地域でも、資金を隠しておくための秘密口座は、本国からの差し止めを防ぐことが期待されるわけですが、現在多くの富裕層がアメリカの口座が最も安全と感じているというわけです。」
もとになっているブルームバーグの記事。
The World’s Favorite New Tax Haven Is the United States
“How ironic—no, how perverse—that the USA, which has been so sanctimonious in its condemnation of Swiss banks, has become the banking secrecy jurisdiction du jour,” wrote Peter A. Cotorceanu, a lawyer at Anaford AG, a Zurich law firm, in a recent legal journal. “That ‘giant sucking sound’ you hear? It is the sound of money rushing to the USA.”
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