米たばこ大手アルトリア・グループが、保有する電子たばこメーカー、ジュール・ラブズ株式について、86億ドル(約9400億円)の評価損を計上したという記事。
「電子たばこは専用カートリッジ内の液体を電気で熱して霧状にして吸う製品だ。果実風味を加えるなど「吸いやすさ」を売りにしたことで未成年者に流行し、米国で社会問題になっている。電子たばこ使用との関連が疑われる肺疾患患者の報告も急増。紙巻きたばこに比べて規制も緩いため、自治体が独自に販売規制を導入し始めているほか、米政府も規制を強化する方針を打ち出している。
ジュールは近年、電子たばこ製品の販売拡大で急成長してきた。アルトリアは18年12月、ジュール株の35%を128億ドルで取得した。当時のアルトリアの株式取得価格から算出したジュールの企業価値は380億ドルと見積もられていた。」
Altria takes another $4 billion hit on Juul investment, revises deal terms(ロイター)
このロイター記事によると、評価減するけれども事業は従来どおり続けるというのではなく、提携関係の内容自体を変更するようです。
Altria will stop providing services including logistics, distribution and access to retail shelf space to Juul, it said, adding that the e-cigarette maker will rejig its board to include two directors designated by Altria.
電子たばこ業界の会社は、アメリカ食品医薬品局から、5月までに、製品が公衆の健康にネットで便益をもたらしていることを証明することを求められているのだそうです。証明ができない場合、FDAには、製品の市場からの撤去を命じる権限があるとのことです。
E-cigarette companies are also facing a May deadline to submit applications to the U.S. Food and Drug Administration, proving that their products provide a net benefit to public health.
If a company fails to make its case, the FDA has the power to order its products off the market.
As part of the revised deal, Altria said it would continue to help Juul with regulatory services including the submission of its products for approval by the FDA.
電子たばこ(JT)
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