会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

PwCの営業総収益は、前年度から2%増加の450億米ドルに(PwC Japanグループ)

PwCの営業総収益は、前年度から2%増加の450億米ドルに

PwCのグローバルの営業総収益などが公表されました。

「2021年6月30日終了の会計年度におけるPwCグローバルネットワークの営業総収益は、前年度から現地通貨建てで2%、米ドル建てで4.9%増加し、450億米ドルとなりました。

この成長は1年の大半を横ばいで推移しましたが、4~6月期に一気に加速し、前年同期比で18.1%増加しました。この増加の背景には、2020年度が極めて厳しい状況であったことが一因としてありますが、経済が再開し始めたことで、ディールや組織再編などのサービスに対するクライアントの需要が急速に高まったことも反映されています。」

地域別では...



最大の市場である米州が横ばいとなっています。

サービスライン別では...



人員面では...

「PwCの事業を牽引しているのは、世界156カ国に及ぶ295,000人以上のプロフェッショナルスタッフです。パンデミックにより困難な状況が続いていますが、PwCでは2021年度に24,800人のインターンを含む90,273人を新規に採用しました。これは前年度から8,721人の増員です。人財戦略としては2026年までに10万人(純増)を新規採用する計画です。」

3人に1人(インターンを除いても5人に1人)が、新人という計算になります。

投資については...

「この1年、経済は厳しい状況にありましたが、PwCは将来を見据え、人材、先端テクノロジー、業務の品質、新しい製品・サービスに優先的に投資を続けました。PwCグローバルネットワーク全体で2021年度は、2020年度の30億米ドルを超える投資に続いて、26億米ドル余りを投資しました。このように将来に向けた投資は果敢に実行していますが、全体的な支出に対してはより慎重な姿勢で臨み、新たなパートナーの選任については人数を抑えています

2021年度の投資計画の一環として、PwCのメンバーファームは9件の買収(2020年度は3件)、5件の戦略投資(2020年度は4件)を完了し、これによりPwCの専門的ケイパビリティは、データアナリティクス、税務テクノロジー、戦略コンサルティングなどの主要分野で拡大しました。PwCは新たな経営ビジョンThe New Equationを実行する中で、今後5年間に120億米ドルを投資していきます。」

温室効果ガス(GHG)は大幅減だそうです(規模が大きい上位21のメンバーファーム)。

出張時の航空機利用はPwCにとって最大の炭素排出源ですが、国内線・国際線ともに渡航制限が続いていることを受け、予想通り昨年度から92%減と大幅削減となりました。今後数年にわたり、出張時の航空機利用による排出量をパンデミック以前の水準と比較して削減していく計画です。2021年度、PwCは総GHG排出量を前年度比で80%削減し、電力の83%を再生可能エネルギーから調達しました*。」

プレスリリースの原文はこちら。

PwC announces global revenues of US$45 billion

よりくわしい、Global Annual Review 2021というのも出ています。

Global Annual Review 2021
The New Equation – Building trust – delivering sustained outcomes


当サイトの関連記事(EYのグローバルの総収益などについて)
その2(デロイトのグローバルの総収益などについて)
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