会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

所得税の追徴課税1398億円余 過去最多に “AI取り入れた結果”(NHKより)

所得税の追徴課税1398億円余 過去最多に “AI取り入れた結果”

国税庁が、所得税の税務調査の状況を発表したという記事。今年6月までの1年間の分です。

「ことし6月までの1年間に行われた各地の国税局の税務調査で、所得税の申告漏れを指摘して追徴課税をした額が全国で1398億円余りに上り、これまでで最も多かったことが国税庁のまとめで分かりました。」

「国税庁のまとめによりますと、各地の国税局がことし6月までの1年間に所得税に関する税務調査を60万件余り行ったところ、所得の申告漏れなどは、全国で31万1264件、9964億円に上りました。

追徴税額は、合わせて1398億円で、前の年の同じ時期に比べて30億円増え、現在の方法で統計を取り始めた2009年以降で最も多くなりました。」

見出しになっているAIの利用については...

「国税庁は、去年から本格的に「AI」に申告漏れがあった事例を学習させ、申告書の不備が多かったりきりのよい金額で申告したりしている人や現金収入が多い業種など、申告漏れのおそれのある納税者を重点的に調べる税務調査に取り組んだ結果、追徴税額が最も多くなったとしています。」

こちらも同じ発表の記事ですが、富裕層への税務調査に焦点を当てています。

富裕層の申告漏れ655億円 23年度、総額は過去最高(日経)

「国税庁は29日、2024年6月までの1年間(2023事務年度)の税務調査で「富裕層」の申告漏れ所得が総額655億円(22年度比33.2%減)だったとの結果を発表した。」

「国税庁は有価証券や不動産の大口保有者や、継続的に所得が高いなどの条件を満たす納税者を「富裕層」と定義し積極的に調査している。海外取引を行っていた人の申告漏れは267億円で、富裕層全体の40.8%を占めた。」

「共通報告基準(CRS)情報」を交換する枠組みにより、役253万件の情報を入手したそうです。

「配信ビジネス」を巡る追徴事例にもふれています。

「大阪国税局はスマホアプリの配信で得た収入を申告していなかったとして、女性に約1億1900万円の申告漏れを指摘。関東信越国税局は、ギャンブルの順位を予想する有料記事の配信で得た収入を巡り男性に5300万円の申告漏れを指摘した。」

国税庁の発表文書。

令和5事務年度における所得税及び消費税調査等の状況(国税庁)

以下のような内容です。

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