日本公認会計士協会は、監査基準委員会報告書 315「重要な虚偽表示リスクの識別と評価」を、2021年6月8日付で公表しました。
現行の監査基準委員会報告書315「企業及び企業環境の理解を通じた重要な虚偽表示リスクの識別と評価」を改正するものですが、大幅な項目の追加・削除等を行っています。
「2019年12月に国際監査・保証基準審議会(IAASB)から公表されたISA 315(Revised 2019)及び2020年11月に公表された監査基準の改訂に対応させるため」の改正です。
関連する以下の監査基準委員会報告書も改正されています(適合修正)。
200、210、230、240、250、260、265、300、330、402、500、501、505、530、540、550、600、610、620、701、720
改正の概要をまとめた資料(40ページ弱)が参考になります。
監査基準委員会報告書315改正の概要(PDFファイル)
改正項目は...
(上記改正概要資料より)
(改正点のひとつ(上記2(1))として、従来の「内部統制」を、「内部統制(Controls)」と「内部統制システム(System of Internal Control)」という2つの概念に分けるというのもあります。)(内部統制評価・監査基準の方は直さないのでしょうか。)
このほか、以下の6つの付録がついています。
付録1 企業及びそのビジネスモデルを理解するための考慮事項
付録2 固有リスク要因の理解
付録3 企業の内部統制システムの理解
付録4 企業の内部監査機能を理解するための考慮事項
付録5 情報技術(IT)を理解するための考慮事項
付録6 IT全般統制を理解するための考慮事項
2023年3月決算に係る財務諸表の監査及び2022年9月に終了する中間会計期間に係る中間財務諸表の中間監査から適用です(監査基準・中間監査基準改訂に合わせる)。早期適用可です。
監査基準委員会報告書315「企業及び企業環境の理解を通じた重要な虚偽表示リスクの識別と評価」の改正に伴う監査基準委員会報告書の適合修正について(日本公認会計士協会)
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