会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

東芝、4~12月最終赤字4000億円 米原子力損失などで(日経より)

東芝、4~12月最終赤字4000億円 米原子力損失などで(記事冒頭のみ)

東芝の2016年4~12月期が4000億円程度の赤字になりそうだという記事。

「東芝の2016年4~12月期の連結最終損益(米国会計基準)は、4000億円前後の赤字になったようだ。前年同期の4794億円の赤字に続く大幅な赤字だ。昨年末に判明した米原子力事業の損失額は6000億円前後に上る見通し。ただ半導体事業の一部売却などで17年3月期末は債務超過の回避を目指す。」

他の報道(朝日や読売など)とちがって、3月末の債務超過回避についてはふれながら、2016年12月末時点で債務超過になったかどうかについては、言及していないというところが日経らしいといえます。

「米原子力事業の損失額は6000億円前後」とありますが、記事では「買収価格と買収先企業の純資産の差額を示す「のれん」の価値を引き下げ、損失を東芝グループ全体の原子力事業に反映した」とあるので、米原子力事業というより、原子力事業全体ののれん減損損失としているのかもしれません。

この4000億円の赤字に反映されているのかは不明ですが、スイス子会社ののれん減損も検討しているそうです。

東芝、スイス電力計大手でも減損 11年に1900億円で買収 (日経)

「東芝は2011年に買収したスイスの電力計大手、ランディス・ギアで損失を計上する検討に入った。ランディスのブランド価値を示す「のれん」は16年9月末時点で1432億円。帳簿の価値を切り下げる減損損失の計上に踏み切る可能性があり、将来の売却も視野に入れているもようだ。」

先日取り上げたダイヤモンオオンライン記事でいっていた米原子力事業以外の4大リスクの一つに挙がっていました。

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ほかの3つは大丈夫なのでしょうか。
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