旅行大手のエイチ・アイ・エスの子会社2社が「Go Toトラベル」の給付金を不正に受給していた問題を受けて、社内処分が決まったという記事。2021年10月期の決算も発表できたようです(今回の不正問題以前に大赤字ですが)。
「エイチ・アイ・エスは、子会社に対する監督責任があるなどとして、澤田秀雄会長兼社長を来年1月から、月額報酬の減給75%、3か月とすることに加え、子会社の社外取締役を兼任している中森達也取締役と織田正幸取締役を、それぞれ月額報酬の減給50%、3か月の処分にすると発表しました。
また、給付金を不正受給していた子会社2社のうち、ミキ・ツーリストの檀原徹典社長を解任、ジャパンホリデートラベルの、※ご※・※いく※康社長を取締役に降格するとしています。」
「エイチ・アイ・エスが28日に発表したことし10月までの1年間のグループ全体の決算によりますと売り上げは1185億円余りにとどまり、新型コロナの影響を受けた前の年の同じ時期よりもさらに72%減少しました。
感染拡大の影響の長期化で海外との往来の制限が続き、主力の海外旅行事業が落ち込んだほか、緊急事態宣言が相次いだことで国内旅行も減少しました。
この結果、最終的な損益は500億円余りの赤字と、過去最大の赤字となりました。
また、子会社2社による「Go Toトラベル」の補助金の不正受給が明らかになったことで、売り上げが20億円余り下押しされたほか、最終損益では3億9000万円余り赤字が膨らむ影響があったとしています。」
2020年10月期は、新型アコロナの影響を受けていない前半で、売上が稼げたのでしょう。
こちらは観光庁側の調査結果の記事。
↓
HIS子会社の不正 最大約11億円余の給付申請 刑事告訴も視野へ(NHK)
「旅行大手のエイチ・アイ・エスの子会社が、観光需要の喚起策、「Go Toトラベル」の給付金を不正に受給していた問題で、子会社が不正に給付申請するなどした額は、最大で11億4000万円余りに上ることが分かり、観光庁は刑事告訴も視野に調査を進めています。」
不正の直接の影響より、今後「Go Toトラベル」キャンペーンに参加できないことが大きなマイナスかもしれません。
2021年10月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(HIS)(PDFファイル)
特別利益で、助成金収入が17,770百万円計上されています。
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る
特別調査委員会設置及び 2025 年1月期第3四半期決算発表の延期並びに...に関するお知らせ(米国子会社における不適切な売上計上の疑義)(ACCESS)
特別調査委員会の設置に関するお知らせ(中国製造⼦会社従業員による資金着服の可能性)(フコク)
債務超過8000万円…払い戻しを凍結 長崎県職員生協で不適切会計(長崎新聞より)
メーシーズ、決算発表を延期-従業員の経費隠しが調査で発覚(ブルームバーグより)
日本の国会議員にIR事業で贈賄 米司法省、中国企業元CEOを起訴(Yahooより)
当社連結子会社における雇用調整助成金の受給に関する調査及び 2024 年 10 月期決算発表延期のお知らせ(エ イ チ ・ ア イ ・ エ ス)
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事