東証1部上場の高砂熱学工業の元社員が詐欺容疑で逮捕されたという記事。
「下請け会社に水増し請求させた金を、勤務先の会社から振り込ませるなど」の不正を行っていたそうです。
「入金された水増し分などで下請け会社側にパソコンを購入させ、これをリサイクル業者に持ち込んで換金し、現金を手にしていたという。換金したパソコンは約100台に上るという。」
当社元従業員の逮捕について(PDFファイル)
「当社元従業員は、在籍中の平成13年8月より平成18年3月までの約4年7か月にわたり、資機材の購買と工事の発注担当課長という立場を利用して、個人的に繰返し水増しした金額をもって発注を行い当該相当額を物品で還流させ、これを売却することにより得た現金を着服し、遊興費等に充てたものであります。社内調査を行ったところ、本件に係る水増し金額は約6千万円であります。」
取引先としては、物品で還流するのであれば、帳簿上は異常な現金の動きはなく、通常の売り上げと同じですから、問題になりにくいのかもしれません。(そのかわり物品をひそかに処分するルートがないと使えない手口ですが・・・。)
発注側は、水増し分は原価になっていたのでしょうか。また、水増し分の物品は、全くの簿外だったのでしょうか。それとも、いったん受け入れ処理した後、不正に払いだされたのでしょうか。状況としてはいろいろ考えられます。
ちなみにこの不正は「東京国税局による税務調査の過程において発覚」したのだそうです。
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