全国社会福祉法人経営者協議会が着服事件で声明「福祉法人は売買できない」
公認会計士が不正にかかわっていた社会福祉法人サンフェニックスの事件を受けて、全国社会福祉法人経営者協議会が、「社会福祉法人に売買可能な経営権など存在しない」という声明を出したという記事。
どのような事件だったか。
「事件は2016年、社会福祉法人サンフェニックス(広島県)の創業者である医師が、公認会計士の男性に経営権を移転。その後、公認会計士は医療協力などの名目で医師に資金を支出したという。
当初預金は30億円ほどあったものの、5年で資金が枯渇し、法人は21年に民事再生を申請。警視庁は新旧の理事長を今年1月に業務上横領の容疑で逮捕した。元公認会計士は、日本公認会計士協会の理事も務めていた。」
声明はこの元公認会計士らを強く批判するものです。
「これを受け声明は、事件について「医師と元公認会計士が結託し、社会福祉法人の厳しいガバナンスをないがしろにして私腹を肥やした」と指摘。改めて、社会福祉法人には売買可能な経営権はなく、法人外への資金流出も禁止されている点を訴えている。」
理事会や評議員会などによるチェック機能の強化などを提言しているそうです。