東京商工リサーチによる2018年「倒産企業の財務データ分析」調査結果。
「2018年(1-12月)に倒産した企業のうち、最新期での減収は60.9%に達し、生存企業の47.1%を13.8ポイント上回った。加えて、深刻な人手不足で上昇した人件費が収益を圧迫し、倒産企業の売上高人件費率は前期比2.6ポイントアップした。この結果、当期利益黒字は生存企業の78.0%に対して倒産企業は47.7%にとどまり、収益格差が鮮明になった。また、倒産企業の61.9%が債務超過に陥っており、売上高低迷と収益悪化が加速し、倒産のトリガーになっていたことがわかった。」
ということは、倒産企業でも最新期に約4割は増収だった、約5割は黒字だったということになりますが...。
当座比率はある程度、目安になりそうです。ただし、倒産の2期前までは、普通の企業とあまり変わらない数字のようです。
「倒産企業の当座比率(企業の短期支払能力を判断する指標)は最新期で42.4%だった。生存企業は82.1%で、支払能力の差が2倍近く開いた。当座比率は、短期間に支払い期限が到来する「流動負債」に対し、当座資産(現預金、短期間に現金化しやすい受取手形、売掛金など)をどれだけ保有しているかを示す。比率が高いほど短期的な支払能力があり、当座比率は100%以上が安全性の目安になっている。
倒産企業の当座比率は、前々期73.7%→前期71.6%→最新期42.4%と急激に悪化、想定以上に急激な資金不足に陥ったことがわかる。」
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