会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

藤田観光、17億円の申告漏れ 東京国税局が指摘(朝日より)

藤田観光、17億円の申告漏れ 東京国税局が指摘

東証1部上場の藤田観光が、2014年12月期までの2年間で約17億円の申告漏れを税務調査で指摘されていたという記事。

「関係者によると、同社は連結子会社「関西エアポートワシントンホテル」(16年に解散)に資金を貸す際に、会社が倒産して回収できない場合に備えてあらかじめ損失分を積み立てる「貸し倒れ引当金」を計上。その一部を、税務上の経費として処理していた。

これに対し国税局は「貸す相手が連結子会社の場合は税法上、経費とは認められない」などと指摘したとされる。藤田観光は、所得や経費を子会社と合算するなど、グループ企業を一体とみなして申告しており、自社に引当金を積み立てるのと同じだからだ。」

同社の2015年12月期の有報を見ると、過年度法人税等828百万円が計上されており(注記あり)、会計的には処理済みのようです。

また、記事にあるように、連結納税をしているようです。連結法人グループ内の会社への債権に対する貸倒引当金の繰入額を損金にするというのは、当局の指摘どおり、おかしな感じはします。
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