「PFU」というIT機器メーカーが、架空循環取引で生じた未払い債権など約34億5800万円の支払いを東京のソフトウエア会社に求めていた裁判で、請求金額全額を支払うよう命じる判決が出たという記事。
敗訴したのは「ミロク・システム・トレイディング」(MST)という会社ですが、これは、東証2部上場のミロク情報サービスの子会社です。
「判決によると、PFUは2006~07年、他社からネットワーク機器を仕入れてMSTに販売する契約を結んだが、実際には商品が動かない循環取引だった。PFUは実際に仕入れ代金を払ったが、販売先のMSTから34億円余を回収できていなかった。」
循環取引と認識していたのだから支払え、ということのようです。
このケースでは、現物の動きはなく、会計上の売上にはならなくても、支払いを請求する権利はあったということになります。
ミロク情報サービスの直近の四半期報告書(PDFファイル)では、以下のように裁判について記述されています。
控訴する場合でも引当ての検討が必要になりそうです。
ミロク情報子会社に支払い命令=34億円、循環取引に関与-東京地裁(時事)
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