過年度の有価証券報告書等の訂正報告書の提出及び過年度の決算短信等に係る訂正に関するお知らせ (PDFファイル)
アクアライン(東証スタンダード)のプレスリリース(2025年1月10日)。
過年度の有価証券報告書及び四半期報告書の訂正報告書を提出するとのことです。決算短信等も訂正します。
「当社が保有する投資有価証券(暗号資産転換可能社債)及び暗号資産関連の取引及び水まわりサービス支援事業における取引に関して、過年度より不正確な会計処理が行われていた可能性の指摘を受け」特別調査委員会による調査を行いましたが...
「本件調査の結果、同年9月18日付「特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」のとおり、当社と特定の加盟店との間での水まわりサービス支援事業に関する債権債務の決済取引に関して、当社代表取締役社長の主導によって、その一部に当社代表取締役の自己資金を原資とする取引が含まれており、また、その他に当社が管理する他の加盟店の銀行口座等を通過させる取引等も含まれているという報告を受け、その経済的実態は資金移動取引であることが判明いたしました。
加えて、特定の加盟店に対する水まわりサービス支援事業の売上高の取引価格の算定に誤りがあることが判明いたしました。また、これらに関連して、貸倒引当金の算定に誤りがあることが判明いたしました。さらに、当社が保有する投資有価証券(暗号資産転換可能社債)の評価及び暗号資産の処分見込価額の見積りについて、保有区分の見直し等に伴う評価方法の見直しを提言されました。
このため、当社は過去に提出済みの有価証券報告書等に記載されております連結財務諸表及び財務諸表並びに四半期連結財務諸表等で対象となる部分について、訂正することといたしました。
さらに、当社が保有する投資有価証券(暗号資産転換可能社債)に関しまして、処分見込価額の評価に使用するデータに誤りがあったことで、過年度の処分見込価額が過大に評価されていることが判明したため、2024年10月10日に提出いたしました第30期第1四半期(自 2024年3月1日 至2024年5月31日)に係る四半期報告書の記載内容の一部を訂正する必要が生じましたので、併せて訂正を行っております。 」
例として2023年2月期で影響額を見てみると...
(単位:百万円)
金額は、左から、訂正前① 、訂正後②(2024/10/10)、再訂正後③ 、影響額 です。
こちらは、上記訂正の一部です。
資金の借入に関するお知らせ(会計処理の訂正) (PDFファイル)
「...2023年4月19日に弊社加盟店1社から入金された140百万円を当該加盟店に対する預り金として処理しておりましたが、実質的には当該加盟店を経由した当社代表取締役社長からの借入れであったため、借入金として訂正いたしましたので、お知らせいたします。 」
関連当事者取引の注記もれでしょう。
また、預り金の増加を営業キャッシュフローにしていた場合には、キャッシュフロー計算書も訂正です。
当サイトの関連記事(監査人交代について)
短期間に、トーマツ→やまぶき→HLB Meisei、と監査人が交代しています。
過年度の訂正監査の目処が立たないうちに、新年度の四半期報告書を結論不表明のまま提出したりして、混乱していたようです。そのせいもあって、訂正報告書提出も遅れてしまったようです。1月10日のプレスリリースでも.なお書きで説明しています。