有限責任監査法人に移行したことに伴い、トーマツが2009年9月期の決算を公表しています。
業務収入 863億円、経常利益 12億円、税引前当期純利益 20億円、当期純利益 8億円ということで、立派に黒字を出しています。ただし、退職年金制度の変更による利益が9億円特別利益計上されているので、それを除くと、純利益は半減してしまいます。また、特別損失で貸倒引当金が1億3千万円計上されているのは、医者の不養生といったところでしょうか。
ちなみに、収益は、「業務契約に基づく役務提供の進行に応じて計上」しているそうです。
そのほか、重要な係争事件の注記で、ニイウスコーの株主からの損害賠償請求12億円についてふれています。
新創監査法人による無限定適正の監査報告書も添付されています。(ライバル関係にある同業他社の監査をおこなって「利害関係はない」というのも違和感がありますが、「公認会計士法の規定により記載すべき利害関係」に限定しているので、これでよいのでしょう。)
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